高度経済成長の負の遺産とも言えるのが、石綿問題です。この石綿は高度経済成長時に耐熱性や耐火性に優れている上に安価であったことから好んで建物に使われていました。しかし石綿を吸い込んだ人から寄せられた健康被害によって、昭和60年頃から使用は停止となり、今日に至っています。ですが使用禁止になった後の建物は基本的には問題ありませんが、その前に建てられた建物というのは関係ありません。

ですから未だにアスベストを使用した建物は現存しているのです。結果として古い建物を取り壊す際には絶対にアスベストの検査をしなければなりません。もしもしなければ、違法となります。またアスベストが使われている建物の検査も大切ですが、その付近に住んでいる方は中皮腫などの検査をしっかりしておきましょう。

中皮腫は人によって許容量が違うので、定期的に検査をしておかなければ、突然の病に見舞われてしまう可能性も捨てきれません。アスベストを使っているかどうか確かめるための検査費用というのは、一体どのくらいの金額なのか気になる方も多いと思います。建物の規模にもよりますが、基本的には5万円前後の金額で確かめることが出来ます。自分では石綿が使用されているという疑いを持っていなかったとしても、実際にはもしかしたら使った建築物の可能性もあります。

もしもの時に備えて、古い建物を取り壊したりするのであればケチらずにしっかりと見て貰うことをおすすめ致します。