アスベストの検査方法には、大きく2つの種類があります。一つは顕微鏡による検査で実際の繊維状の鉱物を確認し光のスペクトルによってアスベストかどうかを特定する方法で、比較的熟練の経験が必要な検査です。アスベストの利用が禁止になってから徐々にこのような対応ができる職人や調査員の数は減っているため、専業化が進んでいる状況になります。もう一つの方法は破砕した物質をX線をかけて撮影しそれを顕微鏡で把握する方法で、こちらは習熟度関係なく特定しやすい方法として採用されています。

ただし、X線検査機器自体が設備投資がかかる者で放射線を利用するなど、設備を行う上での基準も厳しいといったコスト面でのデメリットがあります。法令上、この物質は無害化する手続きで処分する必要があります。万が一空気中に飛散し健康被害が発生した場合、損害賠償請求などのリスクもあるためそれを防ぐための事前調査は欠かせません。適切に処理すれば問題ないですし、飛沫として空気中に漂わなければ外は少ないのです。

利用を禁止してから40年以上は経過しているため、少しずつ建造物自体の数が減ってきていますが規制がされる前の昔の建物などは適切に処分することが求められています。国でも取り扱いに対するガイドラインが策定されており、それに準じた対応をする必要があることもポイントです。今後より環境に対する配慮が求められていく中で、必要な手続きは忘れないようにしましょう。